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運転免許

運転免許証を取得することが必要です。一般的には大型または、大型二種免許が、しかし以下の基準を満たす車両であれば、普通免許で運転することができます。

乗車定員10人以下、車両総重量5000kg未満(最大積載量3000kg未満)の車両。

上記の基準を満たすよう、座席を取り外すなどの改造を加えれば、バスタイプの車でも普通免許で運転できます。

せっかくだから大型免許を取る

大型免許を取得するには、運転免許試験場で試験を受ける方法と、指定の教習所で教習を受けて取得する方法があります。教習所に通って免許を取得するには、一種免許で約20万円、二種免許で約40万円の費用が掛かります。
大型免許は21歳以上(経験3年以上)、中型免許は20歳以上(経験2年以上)で取得可能です。

※平成16年度の道路交通法改正で中型免許が設定されました。

操作上の特徴

ハンドル

ハンドルは外径(円周)が大きい。また、右や左いっぱいに切るのに、普通乗用車は約2.7回転であるのに対し、大型バスは約4回転させる必要がある。最近の車両は、パワーステアリングが取り付けられているので、ハンドルを操作するのにそれほど力はいらない。

ブレーキ

大型車には、ブレーキ倍力装置が取り付けられており、ブレーキペダルに加えた足の力だけでなく、この装置によって制動力を大きくしている。最大積載の状態を基準にブレーキ力を設定しているので、空車のときは驚くほどの制動力を表す。他に補助ブレーキも取り付けられている。

チェンジレバー

一般には、フロアチェンジのH型で前進4段式と5段式がある。軽く操作できるフィンガーコントロール式や、オートマチック式もある。

4段式シフトマップ 5段式シフトマップ

運行前点検

1日1回運行開始前に運行前点検を行うことが、道路運送車両法により運転者に義務づけられている。

毎回必ず行うものは、

点検箇所 点検項目
ブレーキ ペダルの踏みしろ
ブレーキの効き
ブレーキバルブからの排気音
ブレーキの液量音
空気圧力の上がり具合
水抜き
エアータンク 空気圧
タイヤ 亀裂・損傷
異常な磨耗
灯火装置・方向指示器 点滅・点灯具合
汚れ・損傷
運行において異常が認められた箇所 当該箇所に異常がないこと

運転時の注意

死角(視死角)が大きいので、後退時などは誘導を頼んだり、車を降りて確認することも必要。

内輪差(内側の後車輪が同じ側の前車輪より内側を通ること)、外輪差が大きいので、巻き込みに注意する。

リヤ・オーバーハングが長く、「尻振り」が発生するので、特に左折時、右後方からの直進車に注意。

内輪差の図 リヤ・オーバーハングによる尻振りの図

冬期運行上の注意


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